【ワシントン2日=福元大輔、平安名純代】訪米中の翁長雄志知事は2日午前(日本時間2日深夜)、ワシントンの上院議員会館で、同院軍事委員会のジョン・マケイン委員長(共和、アリゾナ州選出)、ジャック・リード副委員長(民主、ロードアイランド州選出)と面会した。両氏の意向で内容は非公開だが、マケイン氏は沖縄タイムスの取材に、米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設について「実現可能で、沖縄の負担軽減のためにも不可欠だ」と話した。

5・17県民大会を報じた地元紙を広げ、マケイン氏(右から2人目)やリード氏(右端)に反対の声を届ける翁長雄志知事(左から2人目)=2日、米ワシントンの上院議員会館

 翁長氏がワシントンで連邦議会議員と会うのは初めて。同日昼には下院歳出委員会の軍事施設建設小委員会で副委員長を務めるスタンフォード・ビショップ氏(民主、ジョージア州)とも意見を交わした。

 マケイン氏は「前知事が辺野古沿岸の埋め立てを承認後、現行計画が動きだした」と指摘。翁長知事から県民の反対の声を聞いたが、「承認は法的効力を持ち、日米両政府が合意した計画を進めていかなければならない」と辺野古推進の立場を伝えたという。

 また、翁長氏から承認の取り消しを視野に第三者委員会の検証作業に入ったと説明を受けたことに「今後の対応に関する具体的な言及はなかった。日米同盟が重要という知事の主張に私も同意しており、対話を継続したい」と話した。

 翁長知事はマケイン氏らに対し、日米安保体制の重要性は理解しているものの、沖縄の過重な基地負担や歴史的背景から、辺野古新基地建設は受け入れられないと訴えていた。

 翁長氏は会談後、記者団に「県民の気持ちを届けることができた。話し合いを継続するということなので、大変意義があった」と強調した。

 ビショップ氏は、翁長氏に対し「沖縄の立場はよく分かる。日本政府が(辺野古移設の政策を)変えたら私もそれを支持する」と答えたという。