太平洋戦争時に日本陸軍が編成した「海の特攻部隊」。陸軍が開発したマルレと称する1人乗りの小型艇に爆雷を積み、敵艦に体当たりするのが任務だった。1戦隊100人ほどで、終戦までに約50戦隊が編成された。沖縄戦でも県内各地に駐屯。特殊任務を帯びたため外部に軍事機密を漏らさないよう、住民を厳しく監視した。座間味、阿嘉、慶留間、渡嘉敷の慶良間諸島に配備された部隊は、沖縄本島に上陸する米軍を背後から奇襲する作戦だったが、本島より先に慶良間に上陸され、特攻艇の大半を自ら破壊し、想定外の陸戦へ転じた。

本部半島の西海岸で発見された海上特攻艇=1945年6月