【名護】昭和の名曲「青い山脈」に乗って踊るフォークダンスが24日、名護高校の体育祭で久しぶりに復活した。同校では1952年ごろ、当時の体育教諭の振り付けで初めて踊ったという証言がある。3年生の男女300人余りが照れと緊張の入り交じった表情で、手をつないで踊った。「好きな人と初めて手をつないだ」とはしゃぐ女子生徒もいた。

「青い山脈」に乗ってフォークダンスを踊る生徒=24日、名護高校

 県内では定番の「青い山脈」のフォークダンス。市教育委員会の聞き取りで同校の元教諭、故屋部和則さんが振り付けたという卒業生の証言があり、市の広報誌、続いて本紙(3月29日付)が紹介した。

 屋部さんは、名護高「南燈50周年記念誌」への寄稿で「このダンスを学校教育に取り上げたことは、恐らく沖縄で最初だろう」と記した。

 名護高では少なくとも過去8年間は踊られておらず、校内で経緯を知る人はいなかった。2年に1度の体育祭に向け、プログラムを検討していた宇地原尚彦教諭が本紙を見て生徒に提案したという。

 中学校で踊ったことがある生徒や教諭の記憶をつなぎ合わせ、振り付けを再現した。歌声が入っていないダンス用の「青い山脈」音源CDは、体育職員室の中に眠っているのを探し当てた。

 「甘酸っぱくも精いっぱい踊ります」というアナウンスに乗り、手を取り合って入場した生徒たち。円になってステップを踏み、回り、約15分踊った。

 あるカップルは無事に手をつなぐ巡り合わせになったが、互いに他の異性とも手をつないだことに複雑な表情。女子の方が多いため男子役に立候補した女子は「かわいい子と手をつないだからいいです」と笑った。

 生徒が喜ぶ様子に、宇地原教諭も「良かった」と大喜び。大城健校長は県外の高校に通ったためフォークダンスを経験しておらず、「うらやましい。生徒たちはいい思い出になると思う」と冗談めかした。

 同校OBの永山俊教頭は「青い山脈」経験者。「あと少しで気になる女子と手をつなげる、という時に逆回りになってしまった。という話を聞いた」と遠い目で語った。