民間機と自衛隊機が入り交じり、離着陸を繰り返す那覇空港。「軍民共用」の危険性が指摘されている中で、大惨事を招きかねない二重のトラブルが発生した。自衛隊機が横切ったため、全日空機は急きょ逆噴射でスピードを落とし、離陸を中止。さらに同じ滑走路に日本トランスオーシャン航空(JTA)機が着陸した。JTAは、パイロットが「最短400~500メートルまで接近した」と話していることを明らかにした。

那覇空港に到着し、記者団に囲まれる調査官=3日午後10時54分

 航空自衛隊那覇基地によると、民間機に対して出された離陸許可を空自パイロットが自機に対して出したものと勘違いして、離陸したことが原因だとみている。本来、管制を聞いて飛び立つ際には、確認のためパイロットが離陸すると復唱しなければならない。今回のトラブルの際にも、復唱していたかどうかなど詳しく調べられる。

 齊藤治和航空幕僚長は「本事案は重大な事故に直結する可能性があるものと受け止めている。引き続き飛行安全を確保するため、原因の究明と再発防止に万全を期す所存だ」とした。

 JTAの担当者は「着陸するに当たりタイミングが合わなかった可能性がある。管制官とパイロットとのやりとりは調査中だ」と説明。全日空の担当者は「管制官から離陸許可を得て離陸滑走中だった。スピードは相当出ていたとみられるが、正確な速度は国の発表まで控えたい」と話した。