航空自衛隊那覇基地のCH47輸送ヘリ1機と民間機2機が関係した那覇空港の離着陸トラブルで、最初に滑走路上空を横断飛行した空自ヘリは、管制官から「待機」の指示を受けていたのに離陸していたことが4日、国土交通省への取材で分かった。管制官は、準備が整っていた全日空機に先に離陸許可を出したが、これをヘリが自らへの許可と誤認して飛び立っており、ヘリの管制指示違反の可能性が高い。

 運輸安全委員会の航空事故調査官3人は4日、那覇空港の管制官や空自ヘリ、日本トランスオーシャン航空(JTA)機のパイロットらに話を聞くなど調査を始めた。民間機2機の飛行記録装置と音声記録装置も回収した。

 トラブルは3日午後1時25分ごろ発生。離陸許可を受けた全日空機が滑走路で加速し始めたが、空自ヘリが前方上空を横切ったため、離陸を中止した。

 管制官は、着陸のため後方にいたJTA機にやり直しを指示。同機は着陸し、滑走路上で全日空機の後ろ約400~500メートルまで接近した。

 JTAによると、パイロットは「着陸後、(減速のため)逆噴射装置を作動させたころにやり直しの指示を受信した。再び離陸するより着陸作業を続ける方が安全と判断した」と話している。