【うるま】2月24日に県立中部病院で261グラムの超低体重で生まれた金城寧々(ねね)ちゃんが2日、7カ月の入院生活を終えて無事退院した。うるま市の金城勝利さん(40)とまゆみさん(40)夫妻の長女で、現在は3290グラムと元気に成長している。主治医や看護師らが見守る中、大きなあくびをしたり、笑顔を見せたり愛きょうを振りまいた。同院で生まれた低体重児の中で、最も小さいという。

261グラムで生まれ、元気に退院した金城寧々ちゃんと父親の勝利さん、母親のまゆみさん=2日、うるま市・県立中部病院

 まゆみさんは妊娠高血圧症候群のため、6月の予定日より4カ月早く、22週6日で帝王切開で出産。寧々ちゃんは新生児集中治療室(NICU)で4カ月、新生児治療回復室(GCU)で3カ月、治療を受けてきた。

 まゆみさんが寧々ちゃんに会えたのは出産の3日後。保育器で頑張っているわが子を見て、泣いてばかりはいられないと「頑張って」と声掛けする毎日だった。長い間不妊治療を受けてようやく授かったまな娘。「不安だらけだったが、どんなことがあっても2人で育てていくと決めていた」と話す。寧々ちゃんの体重が少しずつ増えるたびに喜びも増した。

 主治医の新嘉喜(あらかき)映佳(はるか)医師は「体が小さくて、普段使う医療機器も合うかどうか注意を払った。人工呼吸器や点滴用のチューブも一番小さいサイズで口や血管にぎりぎり入るほどだった」と振り返る。

 未熟な肺や心臓の成長を助ける治療や感染症の治療、未熟児網膜症の手術などを経て、金城さん夫妻に「大丈夫ですよ」と伝えることができたのは出産から3カ月後だった。

 看護師らも寧々ちゃんの成長の様子を写真につづるなど、金城さん一家を支えてきた。まゆみさんは「年内に退院できるとは思っていなかったので本当にうれしい」と笑顔を見せ、「優しい子に育ってほしい」と願った。

 勝利さんは「みなさんが本当にかわいがってくれた」と感謝。民謡ユニットでライブ活動も手掛けており「寧々には琉舞を習ってもらい、親子で民謡デビューしたいですね」と笑った。