【ルイス高江洲佳代子通信員】オハイオ州の沖縄友の会は5月30日、コロンブス市の「キャピタル教会」で、約350人の会員、家族、ゲストと共に20周年を祝った。会長は那覇市出身の照屋和美(55)さん。会員による踊りや歌、三線、エイサー太鼓で会場が沖縄ムードで盛り上がり、ハワイアン・フラダンス、カンフー、和太鼓も加わった。

「琉球国祭り太鼓」隊員とカチャーシーをリードする照屋和美さん(右)=5月30日、コロンブス市の「キャピタル教会」

舞台では「繁盛鳩間節」も披露された

「琉球国祭り太鼓」隊員とカチャーシーをリードする照屋和美さん(右)=5月30日、コロンブス市の「キャピタル教会」 舞台では「繁盛鳩間節」も披露された

 ロス、テキサス、アトランタ、ワシントンDC、シカゴ、ミシガン、インディアナの県系組織の会員も演舞に協力し、他3州からも沖縄系が祝いに参加した。

 宮城流、玉城流、阿波連本流などの師匠が生徒たちも交えて、多種目の踊りを発表した。元会長で、現理事の又吉秀子さん(75)=普天間出身=は10年間練習を重ねている踊りを披露し、満足そうにほほ笑んだ。

 照屋さんは「当初はウチナーンチュの仲良しグループで発足された友の会も今年で二十歳となりました。多くの人々に沖縄の伝統文化を理解してもらう機会を持ち、さらに、2世、3世へも沖縄の文化を継承する責任がある」と話し、自らエイサー太鼓を打ち鳴らし隊員と会場いっぱい太鼓のリズムを響かせた。

 来年の「第6回世界のウチナーンチュ大会で再会しましょう」と大勢で記念撮影をし、来年の里帰りを誓った。

 祝賀会の後、染井里子さん(66)=北大東出身=宅で、会員の手作りの料理で懇親会をし、州外の参加者と交流。照屋さんは州外から演舞に協力した方たちへお礼のカードと記念品を差し上げ、労をねぎらった。

 友の会は「春の集い」「アジアン祭り」「ピクニック」などで会員を沖縄文化の絆で連携し、地元との交流も活発。玉城流の比嘉ベン直也氏はロス、恩納桃枝氏はワシントンDCから、師範同士がホテルの駐車場を稽古場にし、本番前夜、「加那よー天川」と「谷茶前」を仲良く合わせた。その風景は、沖縄の「イチャリバチョーデー」を実感させられた。

 阿波連本流啓扇和の会・知花和子会主は一年を通じ、生徒への指導の合間に地元の国際交流のイベントにも積極的に支援をしており、会が感謝状を授与した。

 沖縄の伝統芸能はオハイオ州で異文化交流、相互理解の重要な手段となっている。

 また、IT(情報技術)の進歩で、スマートフォンで沖縄民謡が世界中、いつでも、どこでも聞くことができる。イヤホンを耳に当て、「スリサーサースリ」と口ずさみながら、イベント会場の準備や片付けをするウチナーンチュもいて、オハイオ州と沖縄の心理的距離感も近くなっている様子だ。