【クリッシー悦子通信員】久米島を愛し、誇りを持ち、将来島を出るときがあってもいつでも島について誇りを持って語れるように-。

寄贈された下敷きを手にする子供たちや職員と共に写真に納まる悦子さん(後列左から2人目)=1月、久米島小学校

 そんな願いを込めて、アメリカユタ州に住む久米島出身の悦子・チデスターさん(52)=旧姓・宮里=が島の小学生に国指定天然記念物・五枝の松をデザインした下敷きを贈った。

 悦子さんは1年半前、9年ぶりに久米島を訪れた際、自分に島の活性化のために何ができるかを考え、子供のころ両親に何度か連れて行ってもらい、感動した五枝の松の活用を考えた。

 国の天然記念物で島のシンボル、名勝でもある五枝の松だが、島の文化財に関心のない子供たちもいると聞き悦子さんは心を痛めた。樹齢250年でどっしりと横に枝を張り、力強い五枝の松をデザインした下敷きを送ることで、子供たちが島のことに関心と愛情を持ってくれることを期待した。

 デザインは大阪に住む悦子さんの友人に依頼。島の小学生全員に行き渡るように500枚を作成し、昨年のクリスマスに贈った。こんもり茂った枝ごとに、「清く」「深く」「温かく」「広く」「強く」の文字が刻まれている。海外に住む久米島出身有志の協力も得て実現した。「これは子供たちへの私の思いが込められたオリジナルで、とてもかわいいと喜んでもらえた」と悦子さん。

 今年1月に再度島を訪問し母校の教職員や児童たちに会い、下敷きが活用されていることに感激したという。悦子さんは「子供たちは島の宝。下敷きの寄贈が子供たちの島を愛する気持ちを育くむ一助になれば」と願っている。

 悦子さんは25年前に夫のリチャードさんと結婚。24歳を頭に2男2女の子供たちがいる。