【堀江剛史通信員】昨年8月、高良倉吉副知事(当時)ら約80人の慶祝団を迎え、県人移住100周年を盛大に祝った南マットグロッソ州カンポグランデ市にある沖縄県人会(志良堂ニウトン会長)が、このほど記念誌『希望の大地』(617ページ、日本・ポルトガル両語)を刊行した。

「希望の大地」の表紙

 2007年に同県人会が創立85周年を迎えたことから構想が始まり、8年がかりでまとめた。

 県人の軌跡や移民が創設した各入植地、県人会の歴史や活動などを紹介するほか、祖先崇拝や沖縄料理など伝統文化の解説も加え、次世代に沖縄を伝える1冊にもなっている。市の無形文化遺産となっている沖縄そばが同地に根付いた由来などにも触れている。

 書名は、昨年の記念事業で移民たちが降り立った元鉄道駅の近くの公園に建立された石碑にも刻まれている。

 元県人会長でウチナー民間大使の玉城ジョルジさん(2世)は「昔のことを知っている人が少なく大変だったが、歴史を残すよい本ができた」と喜び、志良堂ニウトン会長(3世)も「昨年は沖縄の皆さんと節目を祝え、記念誌もできた。ようやく安心できる」と話している。