沖縄県中央卸売市場でキャベツやレタスの卸売価格が高騰している。5月は前年比で2倍以上と高値で推移、6月に入って落ち着いているが前年比1・4~1・7倍で高止まりしている。県内の春先のキャベツ・レタス市場は主に九州地方から仕入れており、日照不足や低温の影響で生育が不順で出荷量が減少、県外移入ものの品薄状態が要因。小売店では消費者の買い控えを防ぐため、1玉を半分にカットするなど小分け販売して価格を抑えているが、消費者からは「高くて手が出ない」と声も上がる。(新垣卓也)

主要産地の天候不良などで価格が上がっているキャベツ=5日午後、那覇市内のスーパーマーケット

 沖縄協同青果によると、5月の平均卸売単価(1キロ当たり)は県内産キャベツが前年同月比2・2倍の137円、レタスが2・3倍の176円。県外産キャベツが2・1倍の160円、レタスが38%増の209円だった。

 例年、3~5月上旬ごろは県産のキャベツやレタスが出回り、県外産も輸送費が比較的安い九州産が入荷する。

 しかし、3月中旬~4月中旬に九州の産地で日照不足や低温が続いたため生育不良が目立ち、出荷量が減少した。

 5月は県内産キャベツやレタスの出荷が少なく、県外産に切り替わる時期だが、九州産が品薄高値になり県内産の価格も引き上がった。

 協同青果の担当者によると、6月からは前年比1・4~1・7倍で推移。「今月中旬~下旬ごろから前年並みに落ち着く可能性もある」と見通す。一方で「近年は全国的に異常気象が頻発しているため、油断はできない」と頭を抱える。

 一方、卸売価格の上昇で、県内小売店は値上げや小分け販売に踏み切っている。

 イオン琉球の担当者は「1玉当たり1・5倍ほどに価格が上がった」と嘆く。買い控えを防ぐため、1玉を半分・4分の1にカットして販売。「例年同時期にカットするのは全体の約2割だが、ことしは5割ほどになっている」という。

 サンエーでも前年の同時期に比べて、店頭の販売価格は約1・5倍に高騰。担当者は「他社と同様に半切りや千切りの販売で対策を取っており、実際にお客さまからの需要も多い」と明かす。

 那覇市内のスーパーで半切りレタスを購入した同市の主婦、上地七重さん(61)は「高くて1玉は買えない。最近は高いのが当たり前という感じだけど、これが続くと家計への影響が心配」と気をもんでいた。