多文化共生カフェと題した集まりが先日、沖縄市役所近くであった(8日付本紙)。くつろいだ雰囲気の中で参加者は、沖縄に住むイタリア人マッセターニさんの体験談を聞いたり映画などを見て理解を深めた

▼主催する「おきなわ多文化共生のまちづくり振興会」の船出でもあった。同会は、互いの文化の違いを認め合い、地域で共に生きる多文化共生の考え方でまちづくりを目指す

▼代表の喜納高宏さん(50)は、コザのまちづくりに長く取り組んできた。今春までの1年間は、沖縄市国際交流協会の会長も務めた

▼市には40カ国以上の国籍を持つ1100人以上が暮らす「国際文化観光都市」だ。だが昨年、台風8号で特別警報が発令した時には、警報を知らせる携帯メールが日本語表記しかなく、不安を募らせた外国人がいたという

▼現場で見聞きした経験から喜納さんは、交流から一歩進んだ「多文化共生が必要」という思いが強まったという。今後は現状を踏まえて、まちづくりを提言し、形にしていきたいと話す。理解を深めるためのカフェも毎月続ける。次回はペルーがテーマで7月19日の予定だ

▼多文化共生社会は「誰もが暮らしやすい社会」とも言える。多様な価値観や見方を持つ人々が地域で共に、生き生きと暮らすことが、活気ある街への大きな一歩になるだろう。(安里真己)