放送分野の優れた番組を表彰する第41回放送文化基金賞(主催・放送文化基金)の受賞作品が10日発表され、ラジオ番組部門で「RBCiラジオスペシャル 学童疎開船・対馬丸撃沈70年」が奨励賞を、個人部門で同番組の制作担当でフリーパーソナリティーの島袋千恵美さんが企画賞に決まった。

 学童疎開船「対馬丸」撃沈事件をテーマにした同番組は、生き残った生存者の苦悩や、後世に悲劇をどう伝えていくか模索する姿を追った。島袋さんの父は対馬丸に乗る予定だったが、出発寸前で祖父に止められて乗船しなかった。父から継いだ「命のバトン」の重みも番組で表現している。

 受賞を受け、島袋さんは「もし父が乗船していたら今の私は存在していなかったかも…との思いと、重く口を閉ざしてきた生存者の宮城政和さんとの出会いに心を突き動かされたことが番組制作のきっかけ。取材に応じてくれた皆さんやスタッフに感謝したい」と語った。