空き缶の底が銀色に輝き、SF映画の空間のような民家駐車場が沖縄県豊見城市饒波(のは)にある。長嶺保光さん(67)の自宅で、約1万2千個を張り付けた。通りすがりの人が「きれい」「どうやって造るんですか」と声を掛けてくるという。(南部報道部・又吉健次)

自宅駐車場の壁に空き缶の底を張り付けた長嶺保光さん。銀色に輝く見た目はSF映画の世界のようだ=豊見城市饒波

長嶺さん宅の外観=豊見城市饒波

自宅駐車場の壁に空き缶の底を張り付けた長嶺保光さん。銀色に輝く見た目はSF映画の世界のようだ=豊見城市饒波 長嶺さん宅の外観=豊見城市饒波

 高さ3メートル、幅12メートルほどの駐車場の壁にはぎっしりと、縦横の配置もまっすぐに空き缶が張り付けられている。缶底に刻印された賞味期限の文字も真横にそろえ、美しさにこだわる。

 「人がやらないことをやりたい、何かを造りたい性分」と話す長嶺さんが空き缶を壁に張り付けたのは昨年5月ごろ。門扉で試したところ、それほど時間もかからなかったことから本格的に始めた。

 空き缶を電動カッターで切断。飲み残しがあると臭うので、水に浸して乾かした後、壁に張り付けた。多い日で1日200個ほどを張り、大工道具を入れる箱にも缶を付けるなど、場所の雰囲気も統一。今年3月ごろに完成した。

 底以外は必要ないため、アルミ缶の回収業者に持ち込むと「なぜ底がないんですか」と不思議がられたという。

 駐車場は日陰にあって光が反射することもなく、雨風も入らないからさびる心配もないという。長嶺さんは「暇つぶしにやった感じで、自分としては満足」と柔和な笑みを浮かべた。