自転車やランニングで通勤したい人が、出勤前に汗を流せる施設が3日、那覇市久茂地に沖縄県内で初めてオープンした。シャワー室やロッカー、駐輪スペースを備え、汗をかいても快適に出勤できる。「RUN RIDE POINT.(ラン・ライド・ポイント)」店長の金城一也さん(36)は「健康増進やダイエットのため、ランニングや自転車を取り入れたライフスタイルを提案したい」と意識の広がりに期待する。(学芸部・湧田ちひろ)

ランナーと自転車利用者が快適に過ごしてほしいと笑顔を見せる金城一也さん、夏希さん夫妻=那覇市久茂地

男女別の更衣室には、ロッカーや洗面台、シャワー室を備える

ラン・ライド・ポイントの所在地

ランナーと自転車利用者が快適に過ごしてほしいと笑顔を見せる金城一也さん、夏希さん夫妻=那覇市久茂地 男女別の更衣室には、ロッカーや洗面台、シャワー室を備える ラン・ライド・ポイントの所在地

 施設には男女別の更衣室があり、男性用ロッカーは24基、女性は12基設置。料金は1日利用で500円、自転車を預ける場合は200円を追加し、月極契約もできる。施設内にはり・きゅう治療院もある。

 金城さんは建設コンサルタント会社を昨年7月に退職。在職中は公共交通の活性化事業や、交通計画のコンサルをしていた。

 「沖縄は車の利用者が多く、ドア・ツー・ドアで歩く機会も少ない。若年層のメタボリック症候群も増えて、65歳未満の死亡率も全国一高い。健康長寿が薄れつつある中で、好きな自転車を生かしつつ、交通手段は車だけではないことを発信したかった」と起業の動機を語る。

 県外ではランニングブームを受けて、都心部を中心に数年前からシャワー室やロッカーを備えたランナー向け施設が増えている。東京の皇居周辺などで、スポーツ用品メーカーなど大手企業の参入も目立つ。

 金城さんはこれらの施設を視察し、県内での開店に向けて準備した。独自に県内の自転車利用者約200人にアンケートも実施。職場付近に同様の施設があれば通勤に利用したいと答えた人が多かったという。

 金城さんは「わざわざジムに行く時間がない人も、通勤の時間を運動に変えられるのがメリット。仕事帰りに仲間と練習する機会にも活用してほしい」と話す。

 同施設を利用する比嘉靖さん(39)は、うるま市の自宅から那覇市久茂地の会社まで自転車通勤している。「通勤時間を利用して運動できて、車を使わないから環境にもお財布にも優しい。自転車に乗り始めて体重も5キロ落ちた」と利点を話す。「社内にシャワー室がない会社も多いので、こういった施設があると助かる。高額な自転車を預けられるのも安心。全県に広がれば、自転車通勤者も増えると思う」と期待した。

 施設の問い合わせはラン・ライド・ポイント、電話098(917)6440。