タイムス女性倶楽部の第43期1回目の講演会が9日、那覇市内のホテルであった。テレビや雑誌で活躍する料理研究家のコウケンテツさんが「キッチンからはじまる家族の絆」と題して講演し、家庭料理の魅力や食を通したコミュニケーションの大切さについて語った。

「キッチンからはじまる家族の絆」と題し講演する料理研究家のコウケンテツさん=9日、那覇市のかりゆしアーバンリゾート・ナハ

 和食が世界的ブームになる一方、国内では郷土料理を食べる機会が少なくなり、日本人の野菜摂取量は減少傾向であることを説明。自身が指導する子ども料理教室では、食材の生産過程を伝えたり、自由に料理を盛り付けさせたりすることで、食べ物を大切にする心や創造性を育む工夫をしているとした。

 テレビ番組の企画で世界中の家庭にホームステイした経験を話し「一緒に料理し食事すると言葉や価値観の違いを超えられる。土地を味わい、人とつながることができる」と家庭料理や地産地消の魅力を語った。

 また、信頼関係にある人と食事をすることで「幸せホルモン」とも呼ばれる脳内物質のセロトニンが分泌されるといい「好きな人や仲間、家族と食事する時間や空間を大切にしてほしい」と呼び掛けた。

 那覇市の野原麻依子さん(39)は「小さい子どもに料理をさせるのに不安があったが、きょうからは一緒に楽しみたい」と話した。