ハンセン病療養所沖縄愛楽園交流会館の開館記念シンポジウム「ハンセン病歴史資料館をひらく~平和と共生のために」が14日、名護市の同館で開かれ、回復者や識者、学芸員らが同館の意義や展望などを議論した。同館を「戦争被害とハンセン病、二つの人権問題を考える唯一の資料館」と評価。地域で活用され、開かれた会館を目指そうと確認した。県内外の約120人が参加し、聞き入った。

君塚仁彦教授

 東京学芸大学の君塚仁彦教授は「ハンセン病歴史資料館の可能性」として基調講演。回復者が同館設立や資料保存に関わり、過去の過ちを認めた国がその動きを保障する動きは「日本独自のもので、国際的な注目を集めている」と語った。

 博物館の本来の意義を「学術的な調査研究や資料保存が主な目的ではなく、正しい知識や歴史を伝え、考えてもらう場所」と強調。同館の可能性を「沖縄戦の歴史を刻む療養所、史跡、資料館であり、世界に類はない。地域で使い込まれることが大切」と訴えた。講演後にシンポジウムも行われた。