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  • 沖縄の特産だったパナマ帽復活に挑戦する女性がいる
  • アダンの葉で編んだパナマ帽は欧米にも高値で輸出された
  • 戦後途絶えた技法を再現。広めるために本を出版する

 かつて砂糖に次ぐ沖縄の特産だったが戦後、途絶えてしまったパナマ帽(アダン葉帽)作り。久米島町でパラグライダーなどのガイドを務める木村麗子さん(48)はその技法を再現した。インターネットで小口の出資を募る「クラウドファンディング」を活用して作り方を本にまとめ、動画にするなどし、広めたい考えだ。(前田高敬)

編み上がった「琉球パナマ帽子」と木村麗子さん(提供写真)

 約110年前、神戸からの寄留商人が本土の竹細工の技法を基に創案したという沖縄のパナマ帽は欧米に高値で輸出され、最盛期には沖縄からの輸出・移出額の15%を占めた。しかし、アダンの乱獲と沖縄戦で帽子生産は途絶え、作り方も継承されていない。

 木村さんは沖縄移住後の二十数年前にパナマ帽のことを知り、その繊細な仕上がりに心引かれた。試行錯誤の末、作り方を伊江島のお年寄りから聞いたという女性の協力も得てこのほど、原材料のアダン葉採集・乾燥から編み上げまで、3カ月近い全工程を再現した。

 木村さんは「せっかく再現しても、このままではまた失われてしまう。高級工芸品としてのパナマ帽を作りたい人が、やり遂げられるような本を作りたい」と意気込みを語った。

 本の制作に必要な最低目標は達成したが、よりよい本に仕上げるため、期限の28日まで出資を募る。出版後は実際の作業を動画にして公開したいとも話す。問い合わせは木村さん、電話090(5922)5283。クラウドファンディングのサイトはhttps://readyfor.jp/projects/ryukyupanama