【名護】米軍キャンプ・シュワブ内の海辺で見つかった約60センチの石は、文化財「碇石(いかりいし)」である可能性が高いことが15日、専門家の調べで分かった。名護市教育委員会が同日、沖縄県立博物館・美術館(那覇市)に石を運び、片桐千亜紀主任学芸員らに意見を求めた。

【資料写真】瀬底島アンチ浜の海底から2004年7月に見つかった碇石。16世紀以前の中世の船の碇として使われていた

 片桐主任学芸員は「中国製の碇石の特徴が一部あり、これまでにも似たような碇石が県内何カ所かで見つかっている」と述べ、碇石である可能性が高いとの認識を示した。石の中央部には中国製の碇石の特徴である幅広の溝があり、模倣したものと思われるが、形はいびつで加工が荒いという。

 市教委はことし2~3月の文化財調査で、シュワブ内の新基地建設に伴う仮設岸壁の設置予定地付近で石を発見。石は12日に米軍から市教委に引き渡された。碇石の可能性が高まったことで、市教委は今後、現場周辺で遺跡の有無や範囲などを調べる試掘調査に入る見通し。