【浦添】24時間365日、携帯からでも固定電話でも外国語で119番通報OK-。そんなサービスを沖縄県内で唯一、浦添市消防本部(前里耕一消防長)が12日から試験運用している。対応できるのは英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語の計5カ国語。来年4月から本格運用する。

外国語の119番通報の内容をタブレット端末にメモする通信員=16日、浦添市消防本部

 導入したシステムは、通報者と通信司令室の会話をコールセンターの通訳者とリアルタイムで結ぶ「NEC多言語コールセンターサービス」。外国語で通報が入った場合、通信員がパソコン画面上から通訳につなげる。

 通訳は通報者から住所や性別、症状などを聞き取って司令室に伝える。司令室では、タブレット端末に通報内容を書き込んで整理し、現場に向かう隊員に無線で随時連絡する。

 システムは全国780消防本部のうち約50カ所で使われているが、県内では例がない。浦添市消防本部で受ける外国語の119番通報は年間10件以下だが、今後外国人観光客が増えるとみられることから導入に踏み切った。今回カバーした5カ国語で外国人の約9割に対応できるという。

 同消防本部ではこれまで、外国語で通報を受けた場合「日本語が分かる人が近くにいれば替わって下さい」と英語で返答するのが精いっぱいだった。今回のシステム導入で、相手の言語が何語か分からなくても意思疎通が図れるようになる。システム導入は、浦添市議会で又吉健太郎市議が提言していた。(平島夏実)