「うそは武器だった。自分を守り、友だちとの関係をつくるものだと思っていた」。しかし重ねた結果、周囲からの信頼や判断力、学校でみんなと過ごす時間など多くを失い、「得たのは大きな後悔だけだった」

 ▼先日、傷害や窃盗などで少年院送致になった14歳~20歳の少女たちの矯正教育施設・沖縄女子学園の学習発表会があった。少女たちがわが身をふり返り、考え学んだことを語った

 ▼非行に走っている時は家族を煩わしくさえ思った生徒は、少年院送致が決まった時に「見放される」と思った。しかし手紙や面会を通して大切に思われていることに気付いた。今は「再非行はしない。安心してもらうことで家族にしてもらったことを返したい」

 ▼別の少女は、職業指導の中で、物事に丁寧に向き合えるようになった。失敗しても諦めず修正して仕上げることで「失敗から学べることが必ずある」と知った

 ▼やってしまった行為は消せない。しかし、自分自身に向き合おうとする姿にエールを送りたい。生徒による学園紹介もあり、職員以外にも多くの大人が講師や篤志面接員として、彼女たちにかかわっている姿も見えた

 ▼人が成長するためには多くの人とのつながりと支えが必要になる。誰もが周囲に気軽に相談し、助けを求めることができる人の輪が広がればと思う。(安里真己)