【国頭】環境省やんばる自然保護官事務所は17日、国頭村楚洲で交通事故に遭い、保護されていたヤンバルクイナの成鳥1羽が回復したとして、保護地点に近い森へ返した。ことし交通事故に遭ったクイナは16日現在16羽。うち15羽は死に、回復して放鳥されたのは今回で1羽目。

箱の中から勢いよく飛び出すヤンバルクイナ=17日、国頭村楚洲(金城健太撮影)

 クイナは体重462グラムの雄。4月23日、県道70号の側溝でうずくまっているところを通行人に発見され、環境省やんばる野生生物保護センターの職員が保護。NPO法人どうぶつたちの病院沖縄で治療とリハビリを受けていた。

 箱から放たれたクイナは、羽をばたつかせながら森に勢いよく走っていった。リハビリを担当した同病院の玉那覇彰子研究員は「搬送時は全身打撲でかなり衰弱していた。元気になってよかった」と目を細めた。同事務所の山本以智人自然保護官は「クイナが飛び出しても避けられるよう、ゆっくり走行してほしい」と呼び掛けた。