沖縄県の平均寿命が、男性30位、女性3位になってしまったのはご存じかと思いますが、65歳未満の死亡率についてはどうでしょうか。答えは、男性はダントツの1位、女性は2位です。

 実は、沖縄のワースト1位は他にも、糖尿病罹患(りかん)率、新規の透析導入率、職場健診での異常などがあり、とても健康・長寿の島とは呼べなくなっています。これでは『短命・病気の島』です。

 健康を害するものとしてはやはり、肥満があると思います。肥満率もワースト1位です。最近では、テレビCMでも食べ過ぎ、運動不足、飲み過ぎに注意を促すようなものがありましたし、『がんじゅ~ま~る』や『イチキロヘラス』などの活動も行われています。それくらい注目されているのですが、太っているにもかかわらず、「自分は健康」と思っている人が多い印象を受けます。

 肥満は当然、食べ過ぎが大きな原因ですが、食べ過ぎの引き金になるもの、食欲増進作用を持つものをご存じでしょうか。唐辛子やコショウのような香辛料、アルコール、炭酸飲料、そして糖質・炭水化物があります。ちなみに運動も食欲を増進させます。

 香辛料やアルコールによる食欲増進を実感されている人は多いと思いますが、炭酸飲料や糖質はどうでしょうか。小腹が空いたときの食欲を抑える目的で炭酸飲料を飲んでいる人が多いと思いますが、実は炭酸が胃袋を膨らませるので、結果的には大食漢になる練習をしているのです。少量なら食欲増進にならず良いと思うのですが、飲み過ぎは要注意です。

 私たち人間の体は糖質や炭水化物を含む食べ物を食べると、血糖値を適正にする目的でインスリンが分泌されます。

 このインスリンに食欲増進作用があるので、糖質・炭水化物は食欲増進につながります。さらに、糖質・炭水化物には依存作用があることも分かっていますので、ダブルで食べ過ぎに関わってくるわけです。これらの食材で食べ過ぎになっていると思い当たる人は、気を付けてください。

 糖質・炭水化物の依存作用がピンとこない人は、タバコを吸う人を想像してみましょう。

 ニコチン依存の人はタバコを吸わないと落ち着かないですよね。お菓子やお米を食べないと満足できないと感じるのは依存作用があるからなのです。

 依存作用は本人が気を付けないと、どんどん摂取量が増えていきます。とても怖いことだと思いますので、ご注意ください。(安谷屋 徳章・ゆいゆい内科クリニック)