本紙の短文風刺欄「ゼロチャンネル」から。〈「かりゆしウエア贈呈」 クールな関係は続きます〉。新基地建設をめぐり対立する翁長雄志知事から、かりゆしウエアを贈られた安倍政権の腹の内をやゆしたととれる。那覇・ヒジルーさんの作で、5月の月間賞となった

 ▼官邸での贈呈式で、安倍晋三首相は生産数の伸びに触れ、第1次政権時から続く「かりゆし閣議」などで普及に努めているとアピールした

 ▼確かに全体では年間約50万枚に迫り堅調だが、県外出荷は伸び悩んでいる。東京でのかりゆし人気は、クール(低温)の域を出ていない

 ▼販売促進のため17日、JR有楽町駅前でPRイベントが開かれた。現在、8万の県外出荷を、3年間で10万に増やす目標である

 ▼実感ではそう簡単ではない。スーパークールビズという軽装の勧めはあるが、シャツはズボンの中に入れ、長袖は腕まくりが一般的、大きな南国柄はビジネス着としては抵抗感が強い

 ▼普及を請け負う海邦総研の比嘉明彦さんは、週末などのカジュアル衣料としての需要に着目、「沖縄と異なるアプローチが必要」と説く。魅力的な商品にあふれ、ファッションにうるさい都会での参入、生存競争である。“踊り場”を抜けるには、企画から販売までマーケット特性に応える柔軟さが何より必要であろう。(宮城栄作)