義肢装具を開発、販売する佐喜眞義肢(金武町、佐喜眞保社長)が海外展開を本格化させている。1日には総合商社のシーサー(那覇市、中山雄飛代表)と販売代理店契約を締結し、中国で営業を開始。中国でも高齢化が進んでおり、義肢装具の需要が今後も高まると見込んだ。大連など主要都市に店舗を構える予定で、2020年までに工場を建設する考え。中国を足がかりに周辺のアジア諸国にも展開していく。(照屋剛志)

中国での販売を始めた佐喜眞義肢の佐喜眞社長(右)とシーサーの中山雄飛代表=19日、金武町・佐喜眞義肢本社

 佐喜眞義肢の特許商品で、軽量で強度の高い装具「CBブレース」を売り込む。同社は、5~7日に山東省済南市で開かれた国際老齢産業博覧会に出展。反応は上々で、10人から購入があったという。

 中国では経済発展に伴う医療技術の進展などで平均寿命が延びている上、一人っ子政策の影響で高齢化が急速に進んでおり、65歳以上の高齢者は1億人を超えている。

 博覧会出展後は病院やリハビリ施設などから問い合わせがあったという。今後は中国での展示会や商談会に積極的に参加するほか、北京や上海、大連の主要都市に出店していく。

 7月には医療器具販売の許可が下りる見通し。医療器具として販売できれば、病院を通して保険が適用されるため、医療機関への営業も強化する。

 関税と輸送コストを抑えるため、5年以内に中国で工場建設を目指す。年間の販売目標は6千万円とした。同社は2013年から市場調査を実施しているベトナムへの輸出事業も検討している。

 佐喜眞社長は「まずはしっかり収益が上げられる体制づくりが重要。足場を固めて、アジア周辺国や南米などに幅を広げていきたい」と意気込みを語った。

 中山社長は「CBブレースの性能の高さは国境を越える。一人でも多くの中国人に良さを実感してもらえるよう頑張りたい」と話した。

 問い合わせは佐喜眞義肢、電話098(983)2577。