沖縄県宮古島市の下地島で、県の「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されているサシバの渡りがピークを迎えている。暦の上では本格的な秋の始まりとされる「寒露」の前後に、下地島空港周辺の上空に飛来する秋の風物詩。県自然保護課と宮古野鳥の会(仲地邦博会長)によると、8~12日までの調査で6076羽が観測された。仲地会長は「15日前後がピークとみられ、今月いっぱい飛来するだろう」と話した。

下地島空港近くの上空を旋回するサシバの群れ=11日午後5時55分、下地島

 サシバは東北地方南部から四国、九州に夏鳥として飛来し、秋になると越冬のため沖縄本島や宮古島、石垣島に飛来して東南アジアなどに向かう。近年は開発による森林の減少で飛来数が減少している。県と宮古野鳥の会は21日まで観測を続け、飛来数の変化を評価する方針。