家の近くにも沖縄そば屋はいくつかあるのだが、冷蔵庫には亀浜製麺所で手に入れた麺がある。

 思い立ってスーパーに行き、亀濱さんお勧めのサン食品のかつお出汁のストレートタイプとネギ、温めるだけの軟骨ソーキ、かまぼこを買った。

 沖縄そばコーナーには様々な種類や地域の麺が並んでいることも、この日初めて知った。麺以外の具材だけで500円を超え、この時点で専門店で食べる方がひとり暮らしの場合は安くつくことがわかる。

 そう、ついに亀濱さんに教えてもらったおいしく食べるコツを試す時がきたのだ。お湯を沸かして麺を3秒ほどくぐらせた。いつもならここで鍋の中に麺を投入して3分ほどしっかりとゆがいた記憶があったが、4秒だ。たったの4秒お湯を浴びただけだ。湯上がりの麺をしっかりと水切りする。そしてその間に並行してサン食品のかつお出汁ストレートタイプを鍋で温めていたので、それぞれをおわんに入れて軟骨ソーキやネギ、かまぼこを盛り付けた。

 緊張と期待が入り混じったまま、箸を持つ。ひと口すするとあら不思議。家で食べているのにおいしい沖縄そばになっていた。

 

 ただひとつ、今後の課題としてはあじくーたー(味が濃い)の軟骨ソーキよりは、三枚肉のほうがこの亀浜製麺所の麺とサン食品のかつお出汁にはさっぱりしていて合いそうだ。なるほど、こうやって沖縄そば専門店のみなさんは日々、麺とスープ、そしてその上を彩る肉やかまぼこの組み合わせを考え、研究を重ねているのだろう。その努力を思うと、店によっては500円以下でもおいしく沖縄そばが食べられることに感謝した。

 もうすぐやってくる10月の17日は「沖縄そばの日」

 スーパーは麺の安売りをして盛り上がるというが、平日に当たった場合、専門店は特別混雑することはないと亀濱さんも安里さんも教えてくれた(今年は火曜日)。

 そばじょーぐーの私は専門店で1杯、家で1杯それぞれの沖縄そばを満喫しようと思っている。この日はいつも以上においしく、そしてその後ろ側にいる人たちの情熱にも思いを馳(は)せながら、製麺所に麺を買いに行って家でおいしく食べるコツを探してみるもよし。お気に入りの沖縄そば専門店、はたまたこだわりの自家製麺を使った専門店を訪ねるのもよし。そんな楽しみとともに迎える沖縄そばの日が、みなさまにとっても上等な1日になりますように!

麺屋あん