生まれつき難聴があり、補聴器を付けてもほとんど周りの音が聞こえないという那覇市の神原小学校5年、仲宗根優太君(10)が、5月にあった珠算検定試験で1級に合格した。優太君は、はにかみながらも「うれしい」と笑顔を見せた。

珠算検定1級に合格した仲宗根優太君

 試験は掛け算、割り算、見取り算、伝票算、暗算の計5種目で全て70%以上の正答率が必要となる。優太君は約2年をかけて試験を突破した。

 優太君がそろばんを始めたのは小学3年生の時。弟の響希君(7)が始めると負けじと優太君も一緒に始めた。難聴の子どもに教えるのは初めてだったという大城珠算学校校長の大城幸治さん(71)は、ゆっくり話したり指を使ったりしながら一つ一つそろばんの使い方を指導。優太君はすぐに夢中になり、合格を知ったときは思わずガッツポーズで応えたという。

 大城さんは「やる気と努力があれば健常者と対等にできる。その自信が前進する勇気になったと思う」とたたえた。