2017年(平成29年) 11月20日

大弦小弦

[大弦小弦]「住宅を貸す時や売る時には軍用機の騒音の状況や…

 「住宅を貸す時や売る時には軍用機の騒音の状況やデメリットを借り手や買い手に説明しなければなりません」-。十年ほど前に米ネバダ州の空軍基地を訪ねた際、関係者の説明に驚いた

▼米国では基地と住宅地が遠く離れている場合が多く、軍用機の騒音はほとんど問題にならない。だが、わずかな騒音でも資産価値や健康への影響を考慮し事前に説明を尽くすのがルールだという

▼沖縄と同じようにオスプレイが配備されたハワイでは、基地の離着陸の経路は学校のある地域を避け海上を飛ぶ。基地司令官を含む軍側と地元自治会や学校、兵士に家を貸すビジネスグループの代表らが毎月、意見交換する仕組みがある

▼自治会側が、どの飛行経路であれば地元住民への影響が最も少ないかを軍に要望。実際に経路が変更され、逸脱したパイロットが更迭されたこともあったという

▼一方、沖縄では米軍機が民間地上空で騒音をまき散らし、墜落や機体が大破炎上する重大事故が頻発。これまで知事や地元自治体、議会からの再発防止を求める声はほとんど無視されてきた

▼防衛大臣に説明すらない中、高江で炎上したCH53の同型ヘリが飛行を再開した。米本国では自治会の声が飛行経路にも影響を与えるのと比べると、日本が主権国家というのは幻想ではないのか、とさえ思う。(知念清張)

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