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  • 2014年12月末時点の県内ヤギの飼養頭数は、前年13%増の8855頭
  • ヤギ料理で血圧上昇のうわさを否定する研究発表以降、単価上昇
  • 県畜産課は繁殖技術の開発や経営モデルの作成などを実施する

 沖縄県農林水産部の島田勉部長は25日、県議会の代表質問で、2014年12月末時点の県内ヤギの飼養頭数が8855頭で、前年から13%増えたことを明らかにした。金城勉氏(公明県民無所属)に答えた。頭数は近年、減少傾向にあったが、ヤギ肉の需要が伸びる中、「増頭する農家や新たにヤギを飼う農家が出てきた」との見方がある。県も頭数増に向け、繁殖技術の研究などに取り組む方針だ。

県内ヤギ飼養頭数の推移

 ヤギの飼養頭数は10年に9871頭、11~12年は8千頭台に減少。13年も7773頭まで落ち込んだが、14年で増加に転じた。

 14年1月、琉球大農学部の砂川勝徳教授(当時)ら研究チームが「ヤギ肉料理が血圧を上げる」との一般的なうわさは、料理に使う塩分が原因だとする研究結果を発表した。

 県内で唯一ヤギのセリが開かれている南部家畜市場では、同研究結果の発表以降、ヤギのセリ単価が上昇。1キロ当たりの雄雌平均単価は14年2月の約767円から14年12月は約1224円になり、ことし6月も約1042円と高止まりしている。

 沖縄山羊(やぎ)普及発展友の会(糸満市)の金城忠良会長によると、セリ値の高止まりを背景に、ヤギを飼い始める人もいるという。「砂川氏の研究が発表されてから需要が伸びている。雌ヤギをセリで買って大量に産ませ、頭数増に取り組む農家も出てきた」と話した。

 県畜産課は15年度から「おきなわ山羊生産振興対策事業」を始める。繁殖技術の開発や、県内各地の農家から集めたデータを基にした経営モデルの作成などを実施する。島田部長は答弁で「同事業で肉量、肉質の向上を図っていく」とした。