沖縄県保健医療福祉事業団が発行する無料の健康情報誌「いきいき健康あいらんど」が楽しい。イラストやグラフをふんだんに使って、病気の仕組みや予防法を分かりやすく紹介。特に表紙は、「おとなのメタボ こどものメタボ」「健康長寿のカギは血管にあり!」などのキャッチコピーと、県内外の人気作家が手がけるイラストや漫画が目を引き、若い人にも好評だ。(学芸部・高崎園子)

「いきいき健康あいらんど」。現在35号まで発行されている

編集や制作に携わる県保健医療福祉事業団、エマエンタープライズのスタッフ=浦添市沢岻・同事業団

「いきいき健康あいらんど」。現在35号まで発行されている 編集や制作に携わる県保健医療福祉事業団、エマエンタープライズのスタッフ=浦添市沢岻・同事業団

 動脈硬化を特集した最新35号。表紙は、おなかが突き出たメタボのキャラクターが、ウオータースライダーの途中で引っかかったイラストに「詰まっちゃった」のせりふ付き。特集では、動脈硬化のメカニズムや予防法を詳しく解説する。

 沖縄県男性の平均寿命都道府県順位が4位から26位に落ちた「26ショック」をきっかけに、2006年7月に創刊、ことし10年目を迎える。季刊で毎年度7・10・12・3月の年4回刊行、発行部数は3千部からスタートし、現在は1万部だ。

 目玉の巻頭特集では、県の健康課題となっているメタボリック症候群やアルコール性肝疾患を、切り口を変えて繰り返し取り上げているほか、「男性更年期」「免疫学」などのテーマも。

 企画・編集、制作に当たるのは同事業団の健康運動指導士や保健師、栄養士と、広告代理店「エマエンタープライズ」のスタッフ。医師らに共に取材し、編集会議を重ね、内容を決めていくという。

 ライターとして創刊号から関わるフリーコピーライターの普久原晶子さん(50)は「難しく書いてしまいそうになるところを、若いスタッフから『それでは普通の人には分からない』と指摘され、かみ砕く。健康長寿は10代、20代からが大事。若い人に、おもしろそうと思ってもらえる誌面を意識している」と話す。

 7月1日発行の次号は県内、全国で増えている「大腸がん」がテーマ。この号から、本年度4回分の表紙を人気漫画家の大城さとしさんが担当する。

 同事業団の大城幸枝さん(54)は「最新情報も加え、『へ~』と思うような目からうろこの情報を載せていきたい。若い人からお年寄りまで、いろんな方が記事を読んでウチアタイして(身につまされて)、実践してもらえれば」と語った。

 健康あいらんどはモノレール各駅や市町村の図書館や健康づくり担当課窓口、浦添市沢岻の同事業団(ジスタス浦添内)で入手できる。問い合わせは同事業団、電話098(879)6311。

 [ことば]県保健医療福祉事業団 復帰前の医療保険制度から生じた余剰金を基に財団法人として1974年に設立、健康づくり事業を行う。生活習慣改善を呼び掛ける、「沖縄って食べ過ぎが普通な県なんだ」などのCM放映も行っている。