琉球大学の再生医療研究センターの開所式が28日、同大で行われた。拠点となる2階建ての建物(延べ床面積812平方メートル)はロート製薬が寄贈。1階の細胞培養加工施設(床面積224平方メートル)を拠点に、医療機関や企業などと連携し、再生医療の実用化を目指す。

開所した再生医療研究センターの前でテープカットする関係者ら=28日、西原町・琉大医学部

 施設には12の班が活動。高い無菌状態の下、医薬品に義務付けられている製造・品質管理の基準(GMP)に沿って再生医療用の細胞を調製できる。主にヒト脂肪組織に由来する幹細胞を用いた臨床研究を進める。難治性の病気への治療に有効とされる。

 開所式で、琉大の松下正之医学部長は「充実したものに発展させ、多くの患者に提供し、産業化の推進に貢献したい」と抱負。大城肇学長は「県民の期待は大きい。大学発のイノベーション(変革)を確信している」とあいさつした。

 ロート製薬の山田邦雄会長兼CEOは「再生医療は日々進化し、世界各国が競争している。実用化された技術が早く患者の元に伝わるよう、ここから世界に発信したい」と意欲。翁長雄志知事(代読)は「県民の医療環境の向上や産業振興に大きく寄与する。世界トップクラスの知的産業クラスター(集合体)の形成を期待している」とした。