【小橋川慧通信員】1964年に創立されたトロント日系文化会館(JCCC、会員数約4300人)の会員の35%を占めるシニア会員を対象に、新プログラム「シニア・サパー・クラブ」がこのほど誕生した。

「シニア・サパー・クラブ」のシェフとして活躍するロイ・当山さん=トロント日系文化会館

 「亡き妻の料理をもう一度味わってみたいと思っても、何をそろえてどう調理していいのか皆目分からない」といった数人の「嘆き節」への対応と、JCCCヘリテージ委員会の副主任ジャン・ノブトさんの企画で毎月1回の予定で発足した。

 8日に行われた3回目の集会のデモンストレーション・シェフ(料理長)は、先にJCCCですし作りの指導をしたロイ・当山さん(両親が金武町出身)が務めた。沖縄県人会の親睦会でも、ロイさんが持参する料理に会員の誰もが興味を示すほどの料理の達人。

 ロイさんはまず今回のメニュー(各2人分)のそうめんサラダ、ナスの味噌(みそ)焼き、サケの味噌焼きの素材を説明、調理法のデモンストレーションを行った。値段相応の素材・食品をそろえているスーパーマーケットも紹介。食品の冷蔵・凍結保管法、シニアのための食品の安全性について講釈も行った。

 シェフの一通りのデモンストレーションが終わると、参加者はサラダを最初に作るグループと味噌焼きを最初にするグループの2班に分かれて実習。適量の味噌、サラダ油、砂糖、塩、みりん、しょうゆ、ごま油などの素材はロイさんが各参加者に準備した。ロイさんに6人のボランティア助手、参加者全員で和やかな雰囲気で実習の成果を吟味、大満足だった。「味噌料理に興味がある」と言うラルフ・ペパートさん夫妻のように、参加者は日系人だけではなかった。

 今回のメニューは2人分で、帰りに1人分の料理の詰まったプラスチックの弁当箱を料理長から手渡され、参加者は帰途に就いた。

 沖縄県人会理事のユリコ・フジタさんが、サパー・クラブに関するQ&A係を務めている。