第31回トータルリビングショウが20日、沖縄コンベンションセンターで開幕した。新規企業21社を含む57社が出展した。建築単価の安さなどから木造住宅の需要が伸び、木造住宅をテーマに出展した企業は17社と過去最多。木材と鉄骨を組み合わせ、耐震性に優れた最新技術を紹介する企業や木目の美しさや色合いが特徴の県産木材を使った家財をPRするブースもある。健康志向の高まりを背景に、天然素材を活用した建築資材にも注目が集まる。

木材と鉄を組み合わせた地震に強い住宅の構造を来場者に説明する大成ホームの担当者=日、宜野湾市・沖縄コンベンションセンター展示棟

 パナソニックが開発した「テクノストラクチャー」は木材と鉄骨を組み合わせた複合はりを利用。耐震性に優れ、住宅の耐震性能を評価する耐震等級は最高レベル。今年から初めて県内で導入される。

 同技法を使った一戸建て住宅の販売を始める大成ホーム(浦添市、喜名奎太社長)は、年明けにも読谷村でモデルルームを設けて普及を促進する。営業第二部営業顧問兼部長補佐の福冨勉氏は「木造住宅の耐震性に対する関心は高い。他社製品との差別化を図りたい」と語った。

 県木材協会によると、県内の木造住宅の一戸建て建築戸数は2006年に206件だったものの、16年は715件で約3・5倍まで伸びた。県内では建設需要の高まりから、鉄筋コンクリート造りの住宅建築単価が上昇。価格が安い木造住宅の需要が高まっている。

 さらに、木造住宅は材木を工場で事前にカットし、現場で組み立てる「プレカット工法」が主流。建築までに最短4カ月程度と工期の短さも人気の一つという。

 同協会の嘉数尚廣専務理事は「技術の進歩で防虫、耐震対策も進み、一昔前の木造住宅とは違う。今後も需要は伸びるだろう」とみる。

 県産木材を活用した家財をPRするのはキンモク(国頭村、金城忍代表理事)。リュウキュウマツやイタジイなどは木目の美しさや強度の高さが強み。金城氏は「リビングテーブルなど、こだわりの場所にアクセントとして利用してほしい」と話した。

 コンクリート二次製品製造の沖坤(おきこん)(名護市、宮城勝代表)は独自開発した風化サンゴを使った漆喰(しっくい)「琉球の塗壁」を展示。初めての出展だが、健康志向の高まりに加え、住宅建築にこだわりを持つ人が増えており、来場者の関心は高いという。

 琉球の塗壁は、空隙の多い県産サンゴが湿気や臭気を吸着し、消臭や調湿、カビの発生を抑える効果がある。

 営業の奥間智仁主任は「近年は、お金をかけてでも品質や暮らしやすさを求める人が増えている。快適な住まい造りのお手伝いをしたい」と述べた。