【南大東・北大東】衆院選投開票の22日にかけ最大瞬間風速60メートルの台風21号が直撃する恐れがある沖縄県の南大東、北大東の両村。繰り上げ投票日の暴風や大雨を警戒して、期日前投票者が会場へ続々。一方、台風を警戒する住民は窓に板を張り付けて補強し、風よけにとダンプカーを住宅そばに置く人もいた。

台風を警戒し、風よけのダンプカー2台が置かれた住宅=20日、南大東村在所

衆院選の投票日が1日繰り上がる南大東村では、投票箱を拭き記載台を組み立てる投票所設置作業が行われた=日、同村役場

台風を警戒し、風よけのダンプカー2台が置かれた住宅=20日、南大東村在所 衆院選の投票日が1日繰り上がる南大東村では、投票箱を拭き記載台を組み立てる投票所設置作業が行われた=日、同村役場

 台風の高波が、島の岩肌に激しくぶつかる南大東村。20日までに選挙人名簿登録者数980人の56・7%に当たる556人が期日前投票を済ませた。

 102歳の父親と訪れた當眞嗣雄さん(77)は「台風の大雨を警戒して早めに来た。沖縄のためになる政治家が当選してほしい」と1票を投じた。

 台風被害への懸念も高まる。村役場近くの築55年ほどの家に住む松田伸子さん(66)は、台風時には息子がダンプカーを横付けする。「何かが飛んで来て当たると困る。これまで大きな被害はないけど、この台風は強いから心配」と話す。

 台風被害を警戒し、電気や通信関係業者らが多数来島する一方、観光客は宿泊をキャンセル。ホテルよしざとの吉里英利子社長(46)は「停電に備えて宿泊客50人分のご飯を炊いて保存し、インスタントラーメンも大量に買った。停電したら食堂で雑魚寝してもらおうか」と頭を悩ませる。

 同村さとうきび生産組合の儀間勉組合長(61)は「干ばつで枯れかかったサトウキビもある。暴風で根こそぎもっていかれると収穫するものがなくなる。雨だけが降るといいが」と願う。