自民党若手国会議員の会合「文化芸術懇話会」での作家の百田尚樹氏や出席者から出た米軍普天間飛行場の成り立ちや県内2紙への批判についての発言への反発が、県内の自民党国会議員の支持者にも広がっている。問題発覚後初めての週末、国会議員が出席した会合では「百田氏の発言は浅はかだ」「事実誤認だ、けしからん」などの意見が噴出。議員は今後、党内で正しい沖縄の歴史や情報を伝える考えを説明するなど対応に追われた。

 国場幸之助衆院議員が27日に出席した県内での支持者との会合では、出席者から「まさか国場さんが主催する会合か」「与党内で報道への圧力をかける話が出るとは」など百田氏や文化芸術懇話会に出席した国会議員の発言に対する指摘や質問が相次いだ。

 「力が足りずにすみません」。国場氏はそう言って頭を下げたという。百田氏が発言した会合は青年局長を更迭されることになった木原稔衆院議員が主催。国場氏の言葉の背景には、同じく若手で青年局次長を務める立場から、党内で沖縄に関する事実誤認が指摘される発言が出たことを申し訳なく思う気持ちがあった。

 28日に那覇市内であった後援会幹部らによる定期会合でも百田氏発言について意見が交わされた。

 発言への批判と同時に、出席者からは「党内で沖縄がやっかいもののように思う雰囲気が問題だ」と指摘する声も。後援会の宮城宏光会長は会合後、沖縄タイムスの取材に「沖縄の国会議員が沖縄のことを正しく説明し、理解者を増やすことが重要だ」と指摘した。

 普天間を抱える宜野湾市やその周辺が選挙区になる宮崎政久衆院議員にも、週末の会合で支持者から「百田さんの発言はとても残念だ」などの声が寄せられた。

 宮崎氏は木原氏に「歴史的事実を無視し県民を愚弄(ぐろう)している」と抗議文を手渡したことを説明。「木原氏は派閥の先輩で親しみもあったが、それでも許せないという思いで行動した」と思いを語った。

■島ぐるみ会議、怒りの声強く

 名護市辺野古への新基地建設に反対する「島ぐるみ会議」の総会でも28日、共同代表から怒りの声が上がった。元県議会議長の友寄信助氏は「県民を愚弄(ぐろう)した発言で、自民党の資質が問われる」と不快感を示した。

 琉球大の比屋根照夫名誉教授は「日本の言論状況は、非常に危うい状況になりつつある。沖縄の歴史を知らない発言がネットなどに渦巻き、ないことないことで攻撃している」と述べた。