与野党党首は21日、衆院選投開票日を翌日に控え、激戦区や繁華街で支持を懸命に呼び掛けた。安倍晋三首相(自民党総裁)は東京・秋葉原で最後の訴えに臨んだ。希望の党の小池百合子代表(東京都知事)は東京・池袋で、立憲民主党の枝野幸男代表は地元・さいたま市でそれぞれ演説し、12日間の戦いを終えた。

 衆院選の選挙戦最終日、候補者らの街頭演説に耳を傾ける有権者ら=21日午後、名古屋市

 首相は「幼児教育の無償化を一気に進める。貧しい家庭に育っても専修学校や大学に進学できるようにする。消費税の使い道を変え2兆円の財源を生み出す」と訴えた。

 小池氏は「古い政治、しがらみ、既得権を優先する勢力との闘いはこれからも続く。ほふく前進をするような見かけ倒しの改革ではなく、真の改革を進めなければならない」と強調した。

 公明党の山口那津男代表は横浜市で「少子高齢化と北朝鮮という二つの大きな課題をどこの政権に託すのか。公明党と自民党の連立政権でなければ乗り越えることはできない」と存在感をアピールした。

 共産党の志位和夫委員長は東京・池袋で「自公政権の5年間に審判を下す選挙だ。首相が居座り続けることこそが日本にとって最大の国難だ」と批判した。

 枝野氏は「今、問われているのは『上からの政治』か、草の根の声に寄り添い、社会を下から押し上げる政治かだ」と安倍政権の強権的な政治姿勢を非難した。

 日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は大阪市で「消費税増税は凍結すべきだ。議員定数や報酬、職員を削減した大阪府での改革を国でもやりたい」と主張した。

 社民党の吉田忠智党首は大分県臼杵市で「安倍政治を終わらせてほしい。9条改憲を阻止してほしい」と訴えた。

 日本のこころの中野正志代表は仙台市で「日本の国柄が出た憲法にすべきだ。自衛隊を憲法に明記し、違憲だという議論を終わりにしよう」と力説した。(共同通信)