28日午後0時半ごろ、座間味村の慶良間空港で、米軍嘉手納基地の飛行クラブ「嘉手納エアロクラブ」に所属する軽飛行機セスナ172型が、着地して滑走中、滑走路から外れ、進行方向の左に約20メートル離れた緑地に止まった。機体前方のプロペラが破損したが、乗っていた米国人の男女4人にけがはなかった。

滑走路を離脱し着陸帯の芝に停止したセスナ機=28日、座間味村・慶良間空港(県土木建築部空港課提供)

 慶良間空港事務所などによると、パイロットの男性は「滑走路の真ん中付近で強風にあおられ、前方のプロペラが滑走路に接触。何度か弾んだ後、左側にそれた」と説明した。

 事前に同事務所に提出された飛行計画によると、「正午~午後4時の間、慶良間空港を利用する」と明記。パイロットは「レジャー目的で来た」と話しているという。

 軽飛行機は嘉手納基地を離陸したが、那覇空港の航空管制運航情報官は「米軍機扱いになる。離陸時間などの詳細は機密扱いなので言えない」としている。

 嘉手納基地報道部は「沖縄防衛局などと緊密に協力して対応に当たっている。この事故を現在調査中だ」とのコメントを出した。

 県が管理する慶良間空港の滑走路は長さ800メートル。定期便はなく、チャーター機などが利用している。管制官がおらず、パイロットは通常、着陸前に那覇空港にいる運航情報官と無線で滑走路の状況などをやりとりする。この日の着陸はこの軽飛行機のみだった。

 同事務所によると、乗員4人は米軍人ではなく、パイロットは民間のインストラクターという。

 慶良間空港のある外地(ふかじ)島と橋でつながる慶留間島に住む男性(62)は「米兵はいろいろな事件・事故を起こしている。民間クラブであっても、利用は遠慮してもらいたい」と話した。

 慶留間集落に住む女性(67)は、事故のあった時間帯に、上空を旋回するように聞こえる飛行機の音を耳にした。「風向きによっては島の住宅の上空を飛行する。事故があると怖い」という。