店主の上原正美さん(34)は大阪の調理師専門学校で学んだ後、大阪最高峰ともいわれるイタリア料理店で9年間働いた。部門ごとに担当が分かれていた名店で、特にパスタとデザートが長かったという腕前は、ランチ(税込み千円)で味わえる。

口の中で流れるような味わいが印象的な「白身魚とあさりのペペロンチーノ」

「Italian Poco あまら」の店内と、店主の上原正美さん

「Italian Poco あまら」の場所

口の中で流れるような味わいが印象的な「白身魚とあさりのペペロンチーノ」 「Italian Poco あまら」の店内と、店主の上原正美さん 「Italian Poco あまら」の場所

 メインは週替わりのパスタ2種から選ぶ。17日は「豚肉と冬瓜(とうがん)の入ったトマトソース」「白身魚とあさりのペペロンチーノ」だった。サラダ、パン、デザート、飲み物が付く。

 「白身魚-」の一口目は目が覚めるような印象。パンチの効いた辛みがパッと口いっぱいに広がり、すっと引くのは島トウガラシならでは。そこに、刻んだユズの皮の香りがふんわりと続く。流れるような味わいだ。ニンニクの効いたオイルソースとよく絡む太さ1・4ミリの細めんも、するすると進む。

 めんは約80グラムを使う。数字だけ聞くと少なく感じるが、ウンチェーやウリズンマメといった島野菜の歯応え、甘みが満腹感を与える。サラダのハンダマ、トウガンなどと一緒に、農薬を使わなかったり控えたりして頑張る地元の農家から朝取りを仕入れる。

 デザートのパンナコッタやキャラメルソースも全て手作り。パンは自ら焼き、風味付けに載る香草も自生地を見つけては摘んで歩く。

 野性味と鮮度を生かした勢いのある味だけでなく、「居心地のいい店に育てたい」との言葉に店主の姿勢が見える。初めての客には好みを聞いて味に落とし込む。毎月22日の夜は「夫婦」の語呂合わせでカップル客に飲み物をサービス。7月にオープンしたての店は、手作り感にあふれている。(南部報道部・堀川幸太郎)

 【お店データ】豊見城市高嶺391の1の2階。営業は昼が午前11時半~午後3時、夜が午後6~11時。ともに終了1時間前がラストオーダー。定休日は水曜。旧盆、年末年始は休み。18席で近くに駐車場。料理で使っている野菜の販売もしている。電話080(6497)4735。