名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ内の海辺で見つかった直方体の石について、沖縄県教育委員会は今週にも、中世の中国船や琉球船などに使われた「碇石(いかりいし)」と正式に認定する。名護市教委は今後、文化財保護法に基づき、一帯での試掘調査を米軍に求める方針で、新基地建設に向けた作業に遅れが出る可能性が高まった。県教委は近く市教委へ文書で通知する。

石が見つかった場所

 市教委はことし2~3月の文化財調査で、シュワブ内の新基地建設に伴う仮設岸壁の設置予定地付近で石を発見。石は長さ57センチ、幅10センチ、高さ10センチ、重さ15キロで、今月12日に米軍から市教委へ引き渡された。

 県教委が詳しく調べた結果、石の中央部に幅広の溝があり、人為的に加工されていることが確認されたため、「碇石」と判定した。

 遺跡や文化財が見つかった周辺を工事する場合、文化財保護法に基づき、簡易的な踏査や文化財の有無を確認する試掘調査、文化財があった場合に記録する本調査-などの段階的な調査が必要となる。調査完了前の工事着手はできない。碇石は、木製のいかりを沈めるための重りとして使われたとされる。(伊禮由紀子)