【宜野湾】作家の百田尚樹氏が自民党若手議員の勉強会でした発言に対し、宜野湾市議会(大城政利議長)は6月定例議会最終日の29日、発言の撤回と謝罪を求める抗議決議を全会一致で可決した。発言に対する抗議決議は県内初。一方、県議会では与党5会派が同日の代表者会議で同様の抗議決議を提案することを決めたほか、那覇市でも決議の動きがあるなど抗議の動きが広がっている。

百田尚樹氏の発言に対する抗議決議を全会一致で可決した宜野湾市議会6月定例会=29日、宜野湾市役所

 宜野湾市議会の決議では「普天間基地は田んぼの中にあった」との発言に「戦前10の集落や村役場などがある村の中心だった」と反論するなど、百田氏が25日の勉強会で行った発言を批判。「沖縄2紙をつぶさないといけない」との発言は「表現の自由を封じ看過できない」としている。

 また県議会与党による抗議決議は、多数与党のため提案されれば与党のみでも可決する見通しだが、野党の自民、中立の公明県民無所属と維新にも呼び掛け全会一致を目指す。与党は近く抗議集会も開く方向で調整に入った。

 与党連絡会座長の仲宗根悟氏(社民・護憲)は代表者会議後、「発言は報道の弾圧、沖縄の歴史の歪曲(わいきょく)で看過できない」と抗議の理由を説明。渡久地修氏(共産)は「2紙への批判は読者である県民への攻撃でもある」と指摘した。

 那覇市議会も29日の議会運営委員会(仲松寛委員長)で抗議決議案を審議した。7月8日の最終本会議に上程され、可決される見通し。さらに西原町議会や浦添市議会も百田氏の発言に抗議をする動きがあるという。