言論弾圧に黙っているわけにはいかない-。自民党議員の勉強会で出た「報道圧力」発言をめぐり、県内市町村の議会で抗議決議や意見書を模索する動きが広がっている。真っ先に可決した宜野湾市議会では5時間空転した末、自民党も含めて与野党が歩み寄った。「住民の代表として憤りを示す」。追随する市町村も含め、保守・革新の垣根を超えた意思が議会を突き動かしている。

 那覇市議会で決議案を提案した古堅茂治市議は「民主主義を守るべき政治家が言論の自由を否定している。普天間飛行場の成り立ちと反する発言もあり、県都の議会として怒りを示す必要がある」と指摘した。

 「商売目当てに基地の周りに住み始めたなどという発言は、基地を抱える浦添としても黙っていられない」。浦添市議会のある自民系議員は不快感を示す。

 豊見城市議会野党会派は30日の最終本会議で、安倍晋三首相に宛てた意見書案を提案する予定。瀬長美佐雄市議は「自民党議員による言論弾圧に異議を唱えたい」とし、百田尚樹氏が普天間飛行場について「もとは田んぼの中」とした認識にも触れ「このような発言が出る勉強会を開いた党の責任も問いたい」とした。

 抗議を模索している西原町議会のある議員は「歴史を振り返っても、言論統制は戦争につながる道。政府が憲法9条の枠を超えて安全保障関連法案をごり押しする中、権力にものを言うなと圧力をかけるような姿勢は問題だ」と話した。