2017年(平成29年) 11月25日

沖縄タイムス+プラス ニュース

比嘉大吾:豪打、鉄壁砕く 「まだまだ伸びる」

 勝利への執念が拳に乗り移ったかのような怒涛(どとう)の攻めで比嘉が7回TKOで初防衛を果たした。タフな守備を見せるマソンをガードもろとも突き崩してのKO。「もしかしたら倒せないかもとよぎったが、パンチは入ると感じていた。今はホッとしている」と自らに課した連続KO勝利の更新に安堵(あんど)の表情を見せた。

5回、比嘉大吾(左)はトマ・マソンをリングサイドに追い込みパンチを連打する=両国国技館(エムアイプランニング撮影)

 序盤、ガードを固めて挑発を続けるマソンに対して、比嘉はあくまでも冷静に攻め続けた。鋭いジャブで刺し勝つと、下からこじ開けるような強烈なアッパー、左右から襲うボディーと、嵐のような連打で徐々に相手の防御を崩していく。6回にはセコンドから「狙っていけ」と指示された正面からのボディーがヒット。ついにマソンの足が止まった。

 7回、「右目のダメージが見えていた」と追い打ちをかけるように放った左ストレートが決まると、たまらず膝を折るマソン。比嘉の鉄拳が相手の心まで砕いた。

 「きつい練習を続けてきた成果が出た」と再びわが手に戻ったチャンピオンベルトをうれしそうになでた比嘉。セコンドを務めた野木丈司トレーナーは「パンチの威力は過去の試合があったが、そこをスピードと技術でカバーした。まだまだ伸びる」と比嘉の底なしの能力に驚く。

 これで浜田剛史さんが持つ15連続KO勝利の日本記録に王手をかける一方、初防衛で世界ボクシング協会(WBA)フライ級王者の井岡一翔との統一戦が現実味を帯びてきた。

 具志堅用高会長は「まずは休ませてあげたいが、本人の希望があれば年内でもさせたい」と前向きな様子。比嘉は「この勝利で目指す世界が広がった。自分は大みそかでもやりたい。井岡さんから良い返事を待っている」と早くも瞳の奥に闘志をたぎらせた。(小笠原大介東京通信員)

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