名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ内の海岸で見つかった石について、沖縄県教育委員会は30日、文化財の「碇(いかり)石」と認定した。名護市は発見場所周辺で詳細な調査を求めており、新基地建設工事に影響が出る可能性がある。

 認定を受け、名護市の稲嶺進市長は「文化財保護法に基づき、手続きを進める。(新基地建設は)さらに遅れざるを得ない状況になる」との見通しを示した。

 碇石は、中世の琉球船や中国船が木製いかりの重しとして用いた。

 県教委は、石の中央部に特徴的な溝があり、人為的な加工の跡があることなどから碇石と判定した。

 碇石には、琉球船で使われていたものや中国船で使われていたものがあるが、素材などから見て琉球船のものとみられるという。県内で琉球船の碇石が見つかるのは今回で5例目。 

 市教委は来週にも、新基地建設工事の対象範囲に埋蔵文化財がないか確認する試掘調査を始める。来年2月末までに、計11地区331カ所を予定している。米軍の許可が下りれば、碇石の調査も同時並行で進める意向だ。