飲食店経営のレコ琉球(那覇市、百田行宏代表)は、同社が運営する居酒屋「秘密基地」を台湾・台北市に1日に開店する。経済成長を続ける台湾を有望市場と位置付け、将来的には沖縄県内の店舗数と同じ6店舗まで増やす方針。同社の海外進出は初めて。(照屋剛志)

レコ琉球が台湾に出店した居酒屋「秘密基地」(同社提供)

 同社は多国籍料理やカクテルなど100種類の酒類をそろえるメニューで20~40歳代を中心に人気を集めている。県内は那覇市と沖縄市に2店舗ずつ、浦添市、豊見城市に各1店舗を展開している。

 同社は今年4月台北に現地法人を設立し、出店準備を進めていた。店舗は約130平方メートルで65席。台湾人7人を採用し、軌道に乗れば11人まで増やす計画。客単価は2500円程度を想定、売上高目標は年間4千万円を掲げる。2年以内に2店舗目を出店したい考えだ。

 同社は、新たな市場を求め、昨年から県外やアジア諸国への出店を検討していた。台湾は経済成長に伴い、中間所得層が増えており、酒類の消費も伸びているため、今後も市場が拡大すると見込んだ。

 百田代表は「県内の飲食業界は競争が激しい。生き残りを懸け、新しいやり方で収益を確保する必要があり、台湾出店はその一環」としている。台湾は沖縄県人会といった組織もしっかりしているといい、「開店前から協力してもらっており、ビジネスする環境が整っている」と県出身者による横のつながりも評価した。

 昨年10月にオリオンビールが台北市で開いたオリオンビアフェストにも市場調査で出展。料理の売れ行きもよく、現地採用したアルバイトスタッフとの連携もうまくいったため、台湾進出の判断を固めた。

 6月1日からプレオープンし、顧客の反応を見ながらメニューやサービス内容などを調整している。イカの姿焼きやサーモンユッケなどの日本食が人気のほか、ポーク卵といった沖縄料理の注文も多いという。百田代表は「チャンプルーやラフテーも出ている。台湾風にアレンジして顧客獲得につなげたい」と話した。