沖縄県議会(喜納昌春議長)は2日の本会議で、普天間飛行場の成り立ちに関する事実誤認や県内2紙への批判と圧力が指摘される作家の百田尚樹氏と自民党若手国会議員の発言に抗議する与党提案の決議を、賛成多数(賛成31、反対13、離席2)で可決した。宛先は自民党の安倍晋三総裁(首相)で、発言撤回と県民への謝罪を求めている。

 反対は野党の自民で、離席は体調不良の玉城義和氏(県民ネット)と、別の公式日程があった呉屋宏氏(無所属)。

 自民は独自の決議案を上程した。宛先を衆参両院議長と問題発言があった会合の代表とし(1)不穏当発言への反省(2)すべての国会議員が発言に留意すること-を求めたが、否決された。

 可決した抗議決議は「普天間は土地を強奪して造られた。(商売のため周りに住み出したなど)事実無根の話の喧伝(けんでん)は、県民を愚弄(ぐろう)している」など厳しく批判している。

 採決に先立つ討論では、与党の仲村未央氏(社民・護憲)が「自民国会議員が政権に批判的なマスコミの広告収入をなくすなどと発言したのは看過できない」と強調した。反対した自民からは照屋守之氏が「百田氏の発言は大問題であり許されないが、公の議会が抗議することは個人の表現、言論の自由の制限にならないか危惧する」と指摘した。