9秒でまるわかり!

  • 沖縄2紙の編集局長が東京で会見し報道圧力発言を批判した
  • 沖縄タイムスの武富氏は「沖縄県民をばかにした発言だ」
  • 琉球新報の潮平氏は「地域の支持なくして新聞は成り立たない」

 【東京】作家の百田尚樹氏を招いた自民党の勉強会で沖縄2紙を含む報道機関への圧力を求める発言が出た問題で、沖縄タイムスの武富和彦編集局長と琉球新報の潮平芳和編集局長が2日、都内の日本外国特派員協会と日本記者クラブで会見し、一連の発言は「表現と報道の自由を否定する無責任な暴論であり、断じて許せない」と批判した。

自民党議員や百田氏の発言を批判する沖縄タイムスの武富和彦編集局長(左)と琉球新報の潮平芳和編集局長=2日、東京・内幸町の日本記者クラブ

 武富氏は県内で発生する米軍による事件・事故に触れ「沖縄は戦後70年間、苦しみを背負わされてきた。県民をばかにした発言だ」と非難した。

 昨年の知事選や各種世論調査で新基地建設反対の民意が示されているとし「世論がゆがんでいるとの発言は、自分たちの意に沿わないものは許さないという傲慢(ごうまん)な考え。民主主義を否定する安倍晋三政権の姿勢が表れたのが、今回の自民議員の発言だ」と指摘した。

 潮平氏は、報道では「国民に信頼される持続可能な日米関係を築くべきだ」と主張していると強調。「なぜこの主張が世論をゆがめることになるのか。『偏向』と言われるのは心外だ」と批判した。また、安倍首相が1日、公明党の山口那津男代表に陳謝したことを挙げ、「タイミングと場所を間違っている。なぜ国会で謝罪しないのか。問題発覚後すぐに国民へ謝罪すべきだ」と訴えた。

 沖縄の世論が左翼勢力に乗っ取られているとの発言に関し、両氏は戦後の新聞の成り立ちに言及。武富氏は「戦争のために二度とペンを取らないとの決意が出発点で、今後も姿勢は変わらない。社の論説は世論に突き動かされたものであり、県民の思いを反映したものだ」と反論。

 潮平氏は「戦争につながる報道は二度としないとの考えがベースだ。世論をもてあそぶ新聞ならとっくに支持を失っている。地域の支持なくして新聞は成り立たない」と強調した。