沖縄県は9月から、中国最大の海外インターネット通販サイト「Tmallグローバル(天猫国際)」を使い、中国での県産品販売の支援に乗り出す。県が同サイト内の店舗「心地(ここち)」に、20商品の出品枠を確保。健康食品など沖縄らしい商品を出品し、中国での販路拡大と県産品ブランドの形成を目指す。同サイトに自治体が出品するのは初めて。

中国通販サイトを使った販売の流れ

 天猫国際は、中国のネット通販市場で6割以上のシェアを持つアリババグループが運営する通販サイトのひとつ。中国以外の企業の商品を扱い、登録会員は5億人を超える。世界数十カ国の企業が出店し、日本では大企業など20社ほどが出店しているという。

 同サイト内の店舗「心地」は、日本と中国で通販サイトの運営を手掛ける「エフカフェ」(大阪市、江上周平代表)が管理・運営。150商品を販売し、月に2千万円以上を売り上げる。心地は県産品コーナー「沖縄館」を作り、商品を案内する。県産品は、同社の横浜市の倉庫で一時保管され、注文が入り次第、注文者の自宅へ直接配送される。北京や上海などの大都市は2~3日、地方でも5日程度で到着するという。

 県国際物流商業課の慶田喜美男課長は「14年度の中国人観光客は12万9千人。帰国後の県産品購入にも期待したい。販路拡大と沖縄の認知拡大を図りたい」。エフカフェの高岡正人取締役は「沖縄は観光で知られており、健康や美容関係の商品などは十分に勝負できる」と話した。

 事業は一括交付金を使った沖縄国際物流ハブ活用推進事業の一環。受託する電通沖縄が10日に沖縄産業支援センターで説明会を開き、24日まで出品業者を募集。月100万円の売り上げが目標。15年度はテスト販売で、実績が良ければ来年度以降も続ける。

 初期費用は1商品1万2500円。出品費は月1万3500円のほか、倉庫への輸送費などが必要になる。詳細や申込用紙のダウンロードは同課ホームページから。問い合わせは電通沖縄、電話098(862)0012。