【渡名喜】島民の健康や海上安全、豊漁、豊作を願う祭(さい)祀(し)「シマノーシ」が6月12日から5日間、島内で行われた。白装束の女性6人が、太鼓を打ち鳴らして集落内を歩くと、島は神秘的な雰囲気に包まれた。

神々をお迎えするトゥイケーの儀礼を行う神女とクビリ殿の殿頭=6月12日、渡名喜村内

 シマノーシは、5月25日のユレーヌユバルから始まる。本祭は6月12日のウンチケー(神迎え)から始まり、16日のノーイガミ(神送り)で終わる。32年にわたり、祭りの中心となる神女の1人を務める比嘉春子さん(86)は、「他の島にはない伝統の祭りが長く続くよう、後世へ伝えていきたい」と話した。

 神々をおもてなしする、島の草分けの家を意味する4つの殿(とぅん)の一つ「ウェーグニ殿」の殿頭を務める宮平秀雄さん(67)は、「参加者もだいぶ減っており、祭りがなくなるのは時間の問題だ。自分たちが元気な間は続けたい」と話した。シマノーシは、神女が遠方と島の神々を迎え、島の4つの「殿」をまわる祭り。18世紀初めに編集された『琉球国由来記』にも「島直シ祭祀」として紹介されている。(吉田勇一郎通信員)