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  • 一般のスマホより安く通信できる「格安SIM」が注目を集めている
  • 対応端末を用意する必要があるが、料金が半額になった人もいる
  • 通信量制限で遅くなったり、通話や動画が多いと高くつく場合も

 月額基本料が一般のスマートフォンより割安で利用できる「格安スマホ」が注目を集めている。専用のSIMカード(携帯電話の契約情報が記録されたICカード)を対応できる端末に差し込むと、割安でインターネットや通話ができる。カードを販売している家電量販店には、購入者や問い合わせが増えている。専門家は携帯料金を負担に感じている世帯は多く、格安スマホのシェアは増えていくだろうと予測する。(豊田善史)

SIMカードを手に「格安スマホの問い合わせは増えている」と話す、エディオンの島袋なつきさん=エディオン那覇メインプレイス

格安スマホのメリット・デメリット

格安スマホ・SIMカードの販売コーナー=エディオン那覇メインプレイス

SIMカードを手に「格安スマホの問い合わせは増えている」と話す、エディオンの島袋なつきさん=エディオン那覇メインプレイス 格安スマホのメリット・デメリット 格安スマホ・SIMカードの販売コーナー=エディオン那覇メインプレイス

 沖縄市に住む自営業の津嘉山寛之新(ひろのしん)さん(37)は、ネット配信のニュースで、格安スマホの記事を目にし、関心を持ったという。

 インターネットで料金プランを確認し、利用しているスマホよりもメリットの方が大きいと判断した。取扱事業者のIIJmio(みおふぉん)の「家族プラン(3台使用が可能)」に切り替えた。手続きはネットで自ら登録し、端末はネットオークションで、定価約9万円の機種を4万円で購入した。

 それまで妻の分と合わせて月額約1万7千円だった電話・通信代が現在は自身のスマホとタブレット、妻のスマホ3台合わせて月額5500円に。端末代金を考慮しても半額以下で収まっている。

 津嘉山さんは「時間帯により、通信速度が遅くなる時もあるが、今まで使用していたものとほとんど変わらない」と満足げ。

■料金半額以下も

 利用するには、スマホ端末と格安SIMカード、格安SIMカードを提供しているMVNO(ドコモ、au、ソフトバンクの回線を借りている通信事業者)との契約が必要になる。端末がある場合は、使用できる機種(SIMフリー端末)であるかの確認が必要だ。端末は通常3万円以上するが、中古ショップ、インターネットを利用すれば、1万円以下で手に入ることもある。

 格安スマホは、利用法によって約半額以下(ただし、通信業者などによる)に抑えることができるほか、今まで使用していた電話番号が引き継げるなどメリットもある。国内での携帯通話料金は30秒20円と一般的な通話料金だが、通話時間によっては、かけ放題プランに加入ができる通常のスマホ料金より高くなる場合もある。

■手続きは個人で

 エディオン那覇メインプレイスの携帯コーナーを担当する、島袋なつきさん(29)は、「一般的なスマホ利用料金は約8千円。格安SIMを利用すると、端末代金込みでも半額以下、約3千円から利用できる」と説明する。子ども用にしたいという親からの問い合わせも多く、「これから期待される商品の一つ」と話す。5月以降に発売されたスマホはSIMロック解除が義務化され、格安SIMが使用できる機種が増えるという。

 格安スマホの取り扱いは家電量販店かインターネットが一般的。店頭では基本的にSIMカード販売のみで、契約手続きや設定は各個人ですることになるが、一部の店舗ではプランにより、設定手続きまでサポートしているところもある。

■プラン賢く活用

 ファイナンシャルプランナーの中森一徹(いってつ)さん(34)は、ライフプランの相談の際、「携帯電話料金やインターネットのプロバイダー料金の見直しに関する要望は多い」と指摘する。

 携帯料金の契約プランは、通話かけ放題プランや10分間無料通話などさまざま。格安スマホの場合、「メールやライン、web閲覧程度であれば安くなるが、通話や動画視聴が多いと高くついたり、通信速度制限で使い勝手が悪くなる場合もあるので注意が必要」と中森さん。「使用頻度に合わせた契約をすれば節約につながる」とアドバイスした。