りゅうぎん総合研究所(池端透社長)が6日発表した2015年プロ野球春季キャンプの経済効果は、過去最高だった前年に比べ0・9%減の88億300万円だったが、03年の調査開始から2番目に高額となった。オリックス・バファローズの1軍キャンプがなくなり、観客数が31万1500人と2・5%減少し、昨年から落ち込んだ。一方、観客数のうち沖縄県外からは、好調な観光需要を背景に5・9%増の5万4千人となった。

プロ野球春季キャンプの経済効果と観客数の推移

プロ野球キャンプを歓迎する沖縄県内市町村の協力会関係者ら=1月、那覇市

プロ野球春季キャンプの経済効果と観客数の推移 プロ野球キャンプを歓迎する沖縄県内市町村の協力会関係者ら=1月、那覇市

 沖縄県内で春季キャンプを実施した球団は昨年と同数の10球団。

 県外からの滞在者が支払う宿泊費や飲食費のほか、キャンプ受け入れ市町村が支出した練習施設の整備費などを合わせた直接支出額は0・8%減の56億9千万円だった。県外からの観客数増加で宿泊費や飲食費が伸びたが、練習施設の整備費の減少が響いた。

 直接効果を受けた産業に原材料やサービスを提供するほかの産業へ波及した1次間接波及効果は22億5千万円。さらに雇用者の所得が向上したことに伴い、消費支出が増える2次間接波及効果が14億6900万円だった。

 経済効果は直接支出額のうち、県外に支出した分を除いた額などを基に算出される。

 りゅうぎん総研は「1軍キャンプが1球団減ったが、観光客の増加で全体の減少幅が抑えられた」と分析。一方、「施設老朽化でキャンプ地を県外に移転する球団の動きも出ており、施設整備や更新が課題となっている」と指摘した。